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ほら
外来種と野生生物の感染症:両生類のラナウイルス感染症

国際自然保護連合 IUCN の分析によれば,世界に
は約 6,800 種類の両生類が生息し,そのうち,解析
の終わった 6,260 種のうち 32.4%が絶滅あるいは絶
滅に瀕しているとされている 8)
。両生類の個体数を
減少させる原因としては,生息域の破壊が最も重要
で,次に環境汚染,森林火災,外来種圧,感染症な
どが続く 8)
。このうち,感染症は 1980 年代以降,
世界各地で劇的な両生類の個体数減少に関わってい
るとされ,他の原因より種の絶滅を引き起こす確率
が非常に高い。これは感染症の特性に起因するもの
で,たとえ病原体が少数であっても,いったん,地
域に持ち込まれ宿主を獲得すると爆発的に増殖し,
ヒト,動物や物流を介して拡散していく。