>>63ヴォルテールは友人の数学者と組んで、国が発行する宝くじの当選確率の計算をし、発行された一回分全部を買うと逆に100万リーヴル儲かってしまうという主催者側のミスに気が付いた。そこでヴォルテールは仲間と組み、借金などをしてかき集めた金で宝くじを買い占めた。真相を知った大蔵大臣は即座に賞金の支払い停止を命じ、ヴォルテール一味を詐欺罪で告訴した。しかし、いかに専制時代とはいえ、政府を出し抜いたに過ぎない彼らを罪には問えず、無罪判決が下った。ここで彼らが手にした金額は50万リーヴルだった(現在の日本円に換算すると約5億円)。