埼玉県警のデータベースで入手した情報を使って女性宅に侵入し、体を触るなどわいせつな行為をしたとして、住居侵入や強制わいせつなどの罪に問われた、千葉県山武郡、元鉄道警察隊巡査の無職當野弘児被告(33)の判決公判が14日、さいたま地裁で開かれ、任介辰哉裁判官は懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑・懲役3年6月)を言い渡した。

 判決理由で任介裁判官は、家賃調査などとうそを言って女性方に立ち入り、わいせつ行為に及ぶなどした犯行態様を「計画的かつ執拗(しつよう)」と指摘。警察官という立場からも「一般市民の信頼を失墜させる相当悪質なもの」と述べた。一方で、被害者と示談が成立していることなどから、執行猶予付き判決が相当とした。

 判決によると、當野被告は2018年8月〜19年8月までの間、県警鉄道警察隊事務所に設置された端末を使って、画面に表示された個人情報を携帯電話のカメラで撮影。女性2人の自宅を訪れて、わいせつな行為などをした。
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