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2021/01/29(金) 10:53:10.91ID:E4sIfX6R9(カイロ支局 山村充)
■家族同然だったラクダを
「新型コロナのせいで、ラクダが飼えなくなった」
こう嘆くのは、イブラヒム・フィクリさん(51)。ピラミッド周辺で40年近く、ラクダ乗り体験を観光客に提供する仕事に携わってきました。
ことしは、これまでで最も観光客が少ないと言います。収入は5分の1にまで減少。食費を切り詰めるなどして家計をやりくりしていましたが、1日1000円ほどかかるラクダ3頭のえさ代が、徐々に重くのしかかるようになりました。
思い悩んだ末、家族同然に大事にしていた3頭のうち2頭を、10月に食肉業者に売る決断をしました。妻と子どもたちを養うため、背に腹は変えられなかったと振り返ります。