次世代がん治療として期待される中性子医療が本格的に動き始めた。中性子とホウ素の核反応を利用、正常細胞は傷つけず、がん細胞だけを死滅させるスマートな治療法で、日本の研究はトップレベル。2020年6月に世界に先駆けて保険診療がスタートする中、岡山大学(岡山市)中性子医療研究センターは高性能な新薬を開発、がん医療の最先端に躍り出た。

昨年12月、同センターの道上宏之准教授らは「ホウ素とペプチドでがんをや...

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJB0871H0Y1A200C2000000/