※SUUMOジャーナル   (2020/9〜2020/11調査)

東京の大動脈といえば、JR山手線。交通利便性の高さもあいまって、部屋探しの際にはぜひとも検討したい路線だろう。よく知っているようでも、住まい選びとなると視点は変わってくるもの。そこで、ワンルーム・1K・1DKの物件を対象にした全30駅の最新の家賃相場をチェック。どんな駅があるのか、その特徴を、改めて考えてみた。
山手線30駅の家賃相場が安い駅ランキング!2021年版
順位/駅名/家賃相場/(駅所在地)
1位 田端 8.50万円(北区)
1位 目白 8.50万円(豊島区)
1位 西日暮里8.50万円(荒川区)
4位 日暮里 8.60万円(荒川区・台東区)
5位 駒込 8.80万円(豊島区)
5位 高田馬場 8.80万円(新宿区)
7位 大塚 8.90万円(豊島区)
7位 池袋 8.90万円(豊島区)
9位 新大久保 9.10万円(新宿区)
9位 鶯谷 9.10万円(台東区)
11位 巣鴨 9.15万円(豊島区)
12位 大崎 9.60万円(品川区)
13位 五反田 9.90万円(品川区)
13位 高輪ゲートウェイ9.90万円(港区)
15位 品川 10.30万円(港区)
16位 目黒 10.70万円(品川区)
17位 上野 10.95万円(台東区)
18位 神田 11.00万円(千代田区)
19位 代々木 11.10万円(渋谷区)
20位 東京 11.20万円(千代田区)
21位 新宿 11.25万円(新宿区・渋谷区)
22位 田町 11.30万円(港区)
23位 秋葉原 11.40万円(千代田区)
24位 浜松町 11.65万円(港区)
25位 御徒町 11.70万円(台東区)
26位 恵比寿 12.40万円(渋谷区)
27位 有楽町 12.50万円(千代田区)
28位 新橋 12.55万円(港区)
29位 渋谷 12.80万円(渋谷区)
30位 原宿 13.50万円(渋谷区)

■文学、緑豊か。都心であっても閑静な街、田端が同率1位に

1位は、山手線で唯一北区に所在する、田端駅。山手線と同じく東京の主要交通路線であるJR京浜東北線の、快速運転も停車する。

山手線沿線というと都心の街並みを連想するが、田端は落ち着いた住宅街の印象が強い。5位の駒込駅との中間ほどに位置する「田端銀座商店街」は、昔ながらの下町情緒を感じることができる。

また田端は大正時代、まだ若いころの芥川龍之介や室生犀星、萩原朔太郎などの文人たちが集い、互いに刺激を受けあいながら執筆に精を出した文学の街という一面を持つ。駅北口すぐにある「田端文士村記念館」では、田端で活躍した文士や芸術家らの草稿など貴重な資料や作品が展示されており、講演会なども無料で開催されている。街中には彼らの邸宅跡の碑などが点在しており、文学ファンなら心にとどめておく価値がありそうだ。

同率1位の目白駅は、2020年の同率3位からランクアップした。学習院大学の所在地のイメージが強いが、ほかにも日本女子大学や川村学園女子大学の目白キャンパスの最寄駅で、文教地区に指定されているところも多いエリア。幼児教育などの進学塾が多いことでも知られる。

学生が多い地域であるが大きな商業施設などがなく、街の雰囲気は落ち着いていて、閑静な住宅街でもある。都会でありながら緑が多く、駅近くには大きな日本庭園の「目白庭園」がある。池の周囲を散策しながら自然に親しみ、数寄屋造りの庵では伝統文化にも親しむことができるスポットで、緑豊かな印象の一助になっている。

せっかく山手線沿線に住むならとにかく繁華街に住みたい、という人にとっても、意外だが目白はチェックしておきたい駅。東京の主要繁華街といえば渋谷、新宿、池袋。この中で7位の池袋駅だけが10万円を切る価格でねらい目といえそうだが、目白はその池袋とは隣駅で、駅間距離は1.5km弱。物件の場所によっては、両駅とも利用可能だろう。目白寄りのエリアで部屋を探してより家賃を抑え、穏やかな住宅環境とにぎやかな繁華街の両方を楽しむ、という工夫もしてみたい。

全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/2edadfef6d945e6d3e1222b8a874d4b1a32d8ab3