深刻な不漁が続くサンマの資源管理について話し合う国際会議が23日から3日間の予定で開かれます。日本は、資源保護の観点から漁獲できる量をさらに引き下げるよう提案していますが、中国などが反発することも懸念され、合意に至るかは不透明な状況です。

北太平洋のサンマなどの資源管理について話し合う国際会議は、日本や中国、台湾、それに韓国、ロシアなど8つの国と地域が参加し、23日から3日間の予定でオンラインで開催されます。

おととし開かれた前回の会議では、初めて漁獲量の規制が設けられ、去年の北太平洋での漁獲量の上限を加盟する国と地域の合計でおよそ55万トンとし、このうち、中国や台湾が行っている公海での漁については33万トンを上限とすることで合意しました。

日本の去年の水揚げ量は、2万9000トン余りと過去最低を記録し、日本以外の各国も不漁となっていることから、今回の会議では、日本は、資源保護の観点から漁獲できる量をさらに引き下げるよう提案しています。

ただ、オンラインでの開催で突っ込んだ交渉が難しいうえに中国などが反発することも懸念され、合意に至るかは不透明な状況です。

2021年2月23日 5時29分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210223/k10012881021000.html