アメリカの連邦最高裁判所はトランプ前大統領に対し、検察当局の求めに応じて納税記録を開示するよう命じました。トランプ氏は一貫して納税記録の開示を拒んでおり、民主党などは脱税や資産の粉飾といった不正があるからではないかと指摘していて、トランプ氏の今後の対応が焦点となっています。

この裁判はニューヨーク州の検察当局が捜査の一環としてトランプ前大統領に過去の納税申告書などの記録を開示するよう求めたのに対し、トランプ氏側が拒否して争っているものです。

アメリカの連邦最高裁判所は22日、トランプ前大統領に対し、検察当局の求めに応じて納税申告書の記録を提出するよう命じる判決を言い渡しました。

アメリカでは大統領が納税申告書を自主的に公開するのが慣例となってきましたが、トランプ氏は大統領の任期中から一貫して公表を拒んでおり、その理由について民主党などは脱税や資産の粉飾といった不正があるからではないかと指摘しています。

最高裁判所の判断を受けてトランプ前大統領側は「あらゆる選挙不正を乗り越え、これまでの5年間と同様に、私は闘い続け、そして勝利する」という声明を出し、トランプ氏側の今後の対応が焦点となっています。

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