「うんざりしている」「医療現場は限界だ」――。大阪と兵庫、宮城の3府県に対し、初めて適用されることが1日に決まった新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」。終わりの見えないコロナ禍で迎える新たな局面に、地元の関係者たちからは不満や不安の声が聞かれた。

 「まさか1年たって逆戻りとは……」。仙台市青葉区にある東北最大の繁華街・国分町近く。飲食店「おでん三吉」を営む3代目店主、田村浩章さん(50)は昨春の緊急事態宣言を思い浮かべ、ため息をついた。

 すでに団体客はほぼなく、午後6時以降仕事帰りに1人で立ち寄る客が大半だ。
「今でも人出は減っているが、自粛ムードでさらに減る」。
行政の要請で閉店時間を1時間早めて午後8時にすると、客足が途絶えかねないと感じている。
国分町で居酒屋を営む女性(50)も「仕事終わりに間に合う客はほとんどいない」と語り、「『休業しろ』と言われているようなものだ」と憤る。

 仙台駅近くにあるサンモール一番町商店街。
振興組合の佐藤雅英事務長は「繰り返し時短営業を要請され、店側はうんざりしている。
時短要請に慣れ、緊張感が続かない」と話す。
時短要請はまん延防止等重点措置の期限と同様、5月5日まで1カ月間続くとみられ、佐藤事務長は「今は耐えるしかない」とつぶやいた。

 行政の対応に対する不満の声も上がる。
市中心部の公園で散歩中だった市内の自営業、横須賀真奈美さん(59)は「こんなに感染が拡大してからでは遅すぎる。混雑が発生しているところはたくさんある。もっと幅広い対策を取ってほしい」と訴えた。

 厚生労働省のクラスター対策班のメンバーで東北大大学院の小坂健教授(公衆衛生学)は「宮城県では実質的にステージ4(感染爆発)の段階に入っており、まん延防止等重点措置の適用は遅い」と指摘する。
県内の病床使用率は60%を超えており「通常の医療が行えない状況。
医療現場はもう限界だ」とし、先を見通した判断の重要性を訴える。

百武信幸、神内亜実、藤田花、五十嵐朋子

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4/1(木) 21:15配信

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