https://news.livedoor.com/article/detail/20091868/

札幌市円山動物園(同市中央区)は、熱帯鳥類館で雌雄のペアとして2013年から飼育・展示している
オニオオハシ2羽のうち雄と思われていた「トト」が性別判定の結果、雌だったと明らかにした。

オニオオハシは南米原産の鳥で、大きく色鮮やかなくちばしが特徴。円山動物園は国内業者から2羽を
「雌雄のつがい」として購入。オニオオハシは外見で性別を見分けるのは難しいが、トトはくちばし、
体が比較的大きく、雌の「ポコ」に対する求愛行動も見られたため性別を疑わなかったという。

16年から産卵を確認していたがふ化せず、検査した卵は全て無精卵だった。
20年に巣箱の内部にカメラを設置して観察すると、卵の多さからトトも産卵した可能性が浮上。
DNAを調べた結果、2羽とも雌と分かった。

繁殖を目指して巣箱や栄養の改善を図るなど努力を重ねてきただけに、担当者は「力が抜けた」。
今後、2羽のいずれかと交換できないか、雄を飼育する他施設を探す。


2羽とも雌と判明したオニオオハシ。下が雄と思われていたトト=札幌市円山動物園提供
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