中国政府は、沖縄県の尖閣諸島について、最新の衛星画像などに基づいて作成したとする地形図をホームページ上で公表しました。中国は尖閣諸島を「自国の領土だ」と主張していて、今回の地形図作成もそうした主張をアピールするねらいがあるものとみられます。

中国の自然資源省は26日、沖縄県の尖閣諸島のうち、魚釣島、北小島、南小島の3つの島について、周辺の浅瀬を含めた地形図など合わせて9枚の画像をホームページ上で公表しました。

地形図には、島にある丘陵の標高などのデータとともに中国側が主張する地名が記されていて「長年の歴史的な調査や、最新の高解像度の衛星画像などに基づいて作成した」と説明しています。

そのうえで、この調査について「基礎的な地理データを整備するとともに、島の資源管理と生態環境の保護にとって重要な意義がある」としています。

中国は尖閣諸島を「自国の領土だ」と主張していて、周辺での公船の活動を活発化させており、今回の地形図の公表もそうした主張をアピールするねらいがあるものとみられます。

外務省 中国政府に抗議

外務省は、中国がホームページ上で公表した文書に中国側の独自の主張に基づく記述が含まれているなどとして、東京と北京の外交ルートを通じて中国政府に抗議しました。

NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210426/k10012999421000.html