新型コロナウイルス感染の再拡大は中東でも目立っている。トルコでは今月21日には1日当たりの死者数が362人を記録。
最近では新規感染者数も6万人を超え、いずれも過去最悪の状態が続く。英国由来の変異株の感染が広がり、全体の85%を占めるといわれる。

トルコでは1日当たりの新規感染者数が3月前半までは1万人台で推移していた。
現地の医療関係者はロイター通信に、3月に政府が規制を緩和したことが現在の感染拡大を引き起こした「最大の過ち」だったとの見方を示した。

政府は今月中旬に始まったイスラム教のラマダン(断食月)に合わせ、平日の夜間外出禁止の時間帯を拡大したほか、週末の終日外出禁止措置も強化した。

ラマダンは親類や知人と旧交を温める機会だが、トルコの50代のジャーナリストは
「今年は自粛する人も少なくないと思う」と予測した。

半面、「外出禁止の時間帯でも多くの人が外に出ていた」とし、規制で疲れている人々がさらに厳しいルールを守るかは疑問だという見方を示した。

トルコは昨年11月、中国医薬集団(シノファーム)製のワクチンを1億回分購入する契約を結んだが、
エルドアン大統領は3月下旬、予定通りに届いていないとして中国側に早期の納入を促してもいる。

イランでも3月には1万人以下だった1日当たりの新規感染者が、2万人前後に急増するなどしている。
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/210427/mcb2104270701002-n1.htm#:~:text=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3