関西や福岡県、沖縄県での新型コロナウイルス感染者の8割以上が、重症化しやすいとされる英国由来の変異株に感染しているという国立感染症研究所の分析結果が、27日に開かれた新型コロナの感染対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード(AB)」(座長=脇田隆字・国立感染症研究所長)で報告された。

 26日時点で、民間検査会社のスクリーニング(ふるい分け)検査の結果を基に分析した。関東や愛知県でも英国由来の変異株が5〜7割と比率は上昇。感染研は「東北を除き、全国的に従来株から英国由来の変異株への置き換わりが急速に進んでいる」と指摘した。一方、「大阪では、置き換わりの速度自体は遅くなっている」と分析。その理由として、南アフリカ由来など他の変異株も広がっている可能性を挙げた。【石田奈津子】

毎日新聞

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