新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、釧路市の蝦名市長は市内のすべての高齢者の接種を終えるには10月までかかるという見通しを示しました。

高齢者向けのワクチン接種をめぐり、菅総理大臣は7月末までを念頭に終えられるように取り組む考えを示しています。

これについて釧路市の蝦名大也市長は28日の記者会見で「すべての高齢者への接種は10月までかかる見込みだ」と述べました。

釧路市では介護施設の入所者などへの接種はすでに始まっていて、このほかの一般の高齢者については年代ごとに3つのグループに分けて接種を進めます。
▼最初の80歳以上のグループは6月中旬から▼2番目の72歳から79歳のグループは7月下旬から▼3番目の65歳から71歳のグループは9月上旬からの予定で、
すべての高齢者の接種を終えるのは10月中になる見込みだとしています。

対象となる高齢者は約5万5000人ですが、医師が不足しているため、
1週間に接種ができるのは約4500人程度で、スケジュールの前倒しは難しいということです。

蝦名市長は「通常の医療体制を維持しつつ接種を進めるため、どうしても時間がかかる。
スケジュールを早める必要があれば、国や道にも相談をしてきたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210428/7000033473.html#:~:text=%E9%87%A7%E8%B7%AF