インドの新型コロナウイルスの感染状況は、日を追うごとに悪化し、今や農村部にまで幅広く拡大している。

各地のジャーナリストたちは、政府の公式データには反映されない多くの人の死について、
危険を冒してでも現実を伝えようとしている。

取材の過程で何百人ものジャーナリストが新型コロナで命を落としたとされる。

感染の第2波で400人以上のジャーナリストが死亡したという報告もあり、
4月だけで、全国で少なくとも128人が命を失ったという。

自分も何人かのジャーナリスト仲間を失った。
デリーの記者会見で頻繁に会っていた友人の中にも命を落とした人がおり、感染後の回復に苦労している人もいる。

どんな状況にあっても現場で真実を伝えるのはジャーナリストの使命だが、
どうかこれ以上犠牲者が増えませんように――。今はただ、そう願わずにはいられない。
https://www.nna.jp/news/show/2183878