神戸市が市立中学と高校の生徒を対象とした新型コロナウイルスワクチンの集団接種の実施に向けて検討を始めたことが6日、分かった。
厚生労働省の専門分科会が、米ファイザー製の接種対象年齢を現行の16歳以上から12歳以上に引き下げたことを受けた対応。市関係者が明らかにした。

接種するかどうかは最終的には個人の判断になるが、希望しない生徒がいじめを受けたり、
学校行事や部活動などで不利に扱われたりする可能性があるのではないかとの意見も内部であるため、対策も検討している。

神戸市では16歳以上の市民に対し、今月24日までに接種券を発送し終える予定で、基礎疾患のある人や保育士などから優先接種を行う。
実際の開始時期は未定だが、12〜15歳についても順次、接種券の発送を始め、16歳以上と並行して接種を進める方向だ。

岡山県総社市も今月3日、市内の小中学生約2700人を対象に早ければ7月にも集団接種を行う方針を示している。〔共同〕

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE061P60W1A600C2000000/