エーザイ<4523>がカイ気配でスタート。アルツハイマー型認知症治療薬「アデュカヌマブ」の米当局からの承認を受けストップ高した8日に続き、買い注文が殺到している。値幅制限は1万755円(前日比1504円高)。

 アデュカヌマブは、アルツハイマー型認知症の原因物質とされる脳内のたんぱく質を除去する新薬の候補で、エーザイが米バイオジェン<BIIB>と共同開発している。米FDA(食品医薬品局)が現地7日に承認申請を認めると発表し、いずれも株価が急騰した。

 野村証券は8日付でエーザイの目標株価を1万5000円から1万8000円に引き上げるなど、さらなる上値余地を指摘する見方もある。エーザイとバイオジェンは今後、認知機能の悪化抑制を検証する大規模臨床試験(フェーズ3)を再度実施する必要がある。アデュカヌマブは日本や欧州での承認期待も高まる。

提供:モーニングスター社

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