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ビジョンが見えない枝野幸男代表の著書 謎の保守アピールを披露

「次の総選挙は政権の選択肢となることを目指す」
 5月19日、記者会見でそう怪気炎を上げた立憲民主党の枝野幸男代表(57)。手にしていたのは、翌20日に発売された自著『枝野ビジョン』(文春新書)である。



結局、読みどころは、

「1章分を費やして書かれた“立憲民主党は保守本流”という保守層向けのナゾのアピールくらい」(同)

 目下“共産党色”の打ち消しに躍起な立民だが、
「驚いたことに“多神教の日本は古来、異なる価値に寛容”“水田稲作の社会は支え合いと助け合いの歴史”など、安倍前総理顔負けの“愛国史観”も披露しています。挙げ句“日本人の平和志向は『十七条憲法』に『和を以て貴しと為す』と記されて以来……”なんていうくだりまで。コレ、かつて自民党の稲田朋美衆院議員が日本の民主主義の礎を十七条憲法に見出して批判されたのと一体ナニが違うんでしょうかね」(同)

 ビジョンが見えない。

週刊新潮 2021年6月3日号掲載