新型コロナ終息の切り札とされるワクチン。鹿児島市でも9日、すべての年代の接種券の配送スケジュールが示されるなど、
各地で接種が進められている。ただ、その効果が期待される一方で、接種をためらう声も。専門家の見解は!?

「私の知っている範囲でも家庭内で感染が発生した事例もあるが、ワクチンを接種していた人はその中でも感染しなかった例がある。
ワクチンの有効性に関してはかなり高いものがあると思う」こう話すのは過去に、感染症のワクチンの治験に携わった経験のある
日本感染症学会の専門医、済生会鹿児島病院の久保園高明院長。

県内でも新型コロナのワクチン接種が加速している現状について久保園院長は
「パンデミックにおいては、ワクチンが対策の切り札。着々と多くの人に接種が進んでいることは大変いいことだと思う」と話した。

世界中でパンデミックを引き起こした未知のウイルス、新型コロナ。未知なものなだけにワクチンにおいてもまだ分からないことが多いことも事実。
ファイザー社製のワクチンについては、接種対象年齢が16歳以上から12歳以上に引き下げられた。
子供たちに接種させるかについての判断はどのようにすればいいのでしょうか?

久保園院長は「ネット上には根拠のないことが出回っていたり、感情的な書き込みもあったりする。
そういうので判断するのではなく保護者の方が、接種させていいか判断する時に、ネット上で厚労省や専門家の人が解説しているような、
科学的データに基づいて判断することが大事」と話した。

また重症化する可能性があるため優先接種の対象となる、基礎疾患がある人だけでなく、周りの人も接種したほうがいいと話す。

「感染症を広げないという意味では、基礎疾患を持っている人だけが打っていても、それだけでは十分じゃない。周りの人も含めて、全員が打つ必要がある」

持病やアレルギーがあり、接種について不安がある人は医師や看護師に相談することも大切だという。
https://www.kyt-tv.com/nnn/news104z59o2v9s4jgt6u3w.html