TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月〜金曜7:00〜)。
「フラトピ!」のコーナーでは、キャスターの田中陽南が“教育界の課題”をテーマに取材しました。

◆文科省の狙いとは裏腹の「#教師のバトン」

昨今、教育を巡りさまざまな課題が浮き彫りになっていますが、今回は2つのテーマに注目。1つは、SNS上で話題になっている「#教師のバトン」です。

これは“教師不足”が社会問題となるなか、文部科学省が今年3月に「教職の魅力を広めよう」と始めたプロジェクトで、
このハッシュタグ「#教師のバトン」とともにSNSで教師の魅力などポジティブな情報を発信していこうというもの。
しかし、実際にはネガティブな投稿も散見。多忙な教員たちによる苦悩や不満などのツイートが溢れ、文科省の狙いとは真逆の事態を招いています。

なぜ、裏目に出てしまったのか。30代の現役教師に話を聞いてみると「教員という仕事に魅力がないことはない」と言いつつ、
「仕事時間が長く、仕事量も多い。総合的に考えると、現状はしんどさしか残らない。不満のほうが多い」と悲痛な心情を吐露。

この教師によると、不満の要因は「労働環境」にあると言い、例えば労働時間は午前8時25分〜午後5時が定時となっているものの、
定時の時間内で「業務は全然収まらない」と現状を語ります。授業の後には部活があり、それが終わるのが午後6時頃。
そこから翌日の準備や別の仕事を始めるため、帰宅時間は午後8〜9時になってしまうことがざら。
それでいて残業代が出ることもなく、そんな自身の職場を「どブラックです。真っ黒」と表現します。

では、その労働環境がなぜ改善されないのか。
この教師は「残業して遅くまで学校に残っている人ほど、すごく一生懸命頑張って仕事していて偉いと。
(生徒に対し)どれだけ自己犠牲を払ったかが評価に繋がっているから」と話します。

そして、「#教師のバトン」に関しても、「文科省の人たちは一生懸命考えてくださったと思うが、
現場の声を聞かずに考えているから1人で相撲をとっている感じ」との見解を示していました。

(以下略、全文はソースにて)
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f86dea961b79f650ace1954dac0201b1d2fe96c