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 変異株はワクチンによってある程度は予防できるが、完全ではない。特に1次接種のみの場合は予防率が低いため、注意が求められる。英国公衆衛生庁の調査によると、デルタ株に対する予防率はファイザーのワクチンが87.9%、アストラゼネカが59.8%。これは従来のウイルスに対する予防率、ファイザーの91.3%、アストラゼネカの81.5%に比べてやや低い。しかも、このような効果は2回の接種を終えてはじめて現れる。1回の接種のみでは、デルタ株の予防率はファイザーが33.2%、アストラゼネカが32.9%と極めて低い。1回の接種で済むヤンセンファーマのワクチンは、デルタ株の予防率が60%にのぼる。

 ECDCのアンドレア・アモン所長は「初期の研究資料によると、ワクチンを1回だけ接種した人もこの変異株に感染しうる」とし「良いニュースは、ワクチンを2回打って接種を完了すれば、この変異株から守られるということ」と述べた。
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