今月23日に開幕する東京オリンピックを前に、競技会場が集中する都内やその周辺では、19日から大規模な交通規制が始まります。
大会関係の車両以外の通行を禁止する「専用レーン」の運用も始まり、警察庁などは一般のドライバーや事業者に対し、大会期間中は車の利用を控えるよう呼びかけています。

大規模な交通規制が始まるのは、競技会場が集中する東京都と千葉県、埼玉県、それに神奈川県などです。
警察庁によりますと、規制の対象となるのは大会関係者の輸送ルートで、都心へ向かう首都高速道路などでは、交通の状況に応じて入口の閉鎖や車線規制が行われます。

また、会場周辺の一般道路でも競技の当日を中心に信号の時間調整や通行止めなどの措置がとられるということです。
さらに、東京都と千葉県の会場周辺にあるあわせて11の区間では、大会関係の車両以外の通行を禁止する「専用レーン」と大会関係の車両に進路を譲らなければならない「優先レーン」の運用が始まります。
違反した場合は普通車で違反点数1点、反則金6000円が科されます。

各レーンには「TOKYO2020」の文字が入った標識が設置されるほか、桜色で「専用レーン」には実線、「優先レーン」には点線がそれぞれ引かれ、一般の道路と区別されるということです。

これらの交通規制は19日午前0時から順次、始まります。
東京オリンピック・パラリンピックでは都心の交通量を抑えながら大会関係者の移動をスムーズに行うことが課題で、警察庁などは一般のドライバーや事業者に対し、大会期間中は車の利用を控えるよう呼びかけています。

7月18日 NHK
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210718/1000067472.html