米モデルナは5日、世界で感染が広がる新型コロナウイルスのデルタ株への対策として、「3回目の接種が今秋に必要になりそうだ」との見解を明らかにした。
発症を防ぐ効果は2回目の接種から6カ月経っても90%以上の高いレベルを維持したが、時間とともにデルタ株など変異株に対する抗体の力が衰えていくことなどを理由としている。

5日の4〜6月期決算発表で明らかにした。現在使われているワクチンを半分の量に減らしたものを追加接種用に使うことが有力だという。
詳しいデータは後日発表する。モデルナは追加接種用として従来のワクチンの効果を検証しているほか、変異株に特化した複数の新しいタイプを開発している。

3回目の接種をめぐっては、欧州で検討が進んでいる。米紙ウォールストリート・ジャーナルは5日、米食品医薬品局(FDA)が9月初旬までに3回目の接種に関する戦略をまとめる予定だと報じた。
日本政府は7月、モデルナと5千万回分の追加の供給契約を結んだ。早ければ来年初頭にも供給されるという。


2021年8月6日08時56分
https://www.asahi.com/amp/articles/ASP862SX8P86ULFA001.html