群馬県の山本一太知事は6日、9月末までに新型コロナウイルスワクチンの接種を終えた20〜30代を対象に、抽選で乗用車や旅行券の特典を贈る事業を始めると発表した。県によると、感染者の約半数が20〜30代だが、ワクチンの接種率は2割未満で、若い世代に接種を促すのが狙いという。

 同県太田市に製造拠点があるスバルが県に提供した乗用車「XV 1.6i EyeSight」(約220万円)を1人に、県内で使える旅行券2万〜5万円分を計350人に贈る。同県には8日からまん延防止等重点措置が適用され、旅行券は感染状況が落ち着いた後に使う想定という。

 山本知事は6日の会見で「『物で釣るのか』との議論もあったが、接種促進に効果があり、若者に県内の魅力も感じてもらえると判断した」と説明した。

 県によると、20〜30代には接種券の発送をほぼ終えており、県の大規模接種センターなどで予約可能だという。県の公式LINEでの応募を検討し、接種や副反応についての正しい知識や情報も啓発するとしている。(松田果穂)

8/6(金) 20:38配信 朝日新聞デジタル
https://news.yahoo.co.jp/articles/884e48449de7a2b33cf6390611d7e6279c25392b
9月末までに2回のワクチン接種を受けた若者に抽選で贈られるスバルの乗用車「XV」の同型車=スバル提供
https://www.asahicom.jp/articles/images/hw414_AS20210806002747_comm.jpg