高知県は16日、新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した場合、1回も接種していない場合と比べ、
新規感染者を最大で39分の1に抑えられる可能性があるとの分析結果を公表した。

8月に発表した県内の新規感染者のワクチン接種状況を調査。

接種歴不明者を除く1174人を4パターンに分けると、未接種が1078人、1回目接種62人、2回目接種後2週間未満9人、
2回目接種後2週間経過25人だった。県によると、免疫効果が出るまで2回目の接種から2週間必要という。

県は4パターンについて、8月末時点の県内人口に占める感染者発生の割合を比べた。

未接種の人は約29万4千人おり、10万人当たりの新規感染者数は366・2人、
1回目接種が約7万8千人で79・9人、2回目接種後2週間未満が約4万1千人で22・0人、
2週間経過が約27万人で9・3人だった。

2回目を接種すると、10万人当たりの感染者数は未接種と比べ、2週間未満経過で17分の1、2週間経過だと39分の1まで低下した。
重症化した人は未接種で15人、1回でも接種するとゼロだった。

浜田省司知事は記者会見で、「桁違いに感染のリスクが下がる」とワクチンの効果を強調する一方、
2回目接種後も感染者がゼロになっていないとしてマスク着用などの感染対策を改めて呼びかけた。
https://www.asahi.com/articles/CMTW2109214000001.html