10月28日 17時32分

今月(10月)、三重県鳥羽市のホテルを修学旅行で訪れた大阪府内の小学生67人が腹痛などの症状を訴え、三重県はホテルの食事が原因の集団食中毒と断定し、この食事を調理したちゅう房を28日から営業禁止処分にしました。

集団食中毒が発生したのは、鳥羽市のホテル、「マリテーム海幸園」です。
三重県によりますと、修学旅行で県内を訪れた大阪府内の公立小学校の6年生の児童と教員などあわせて90人が今月21日から22日にかけて、このホテルに宿泊した際、このうちの67人の児童が夕食のあとに腹痛や下痢などの症状を訴えたということです。
67人に入院した児童はおらず、いずれも回復しているということです。
県の伊勢保健所が調べたところ、複数の児童から食中毒を引き起こすウエルシュ菌が検出されたことなどから、県は、ホテルの夕食が原因の集団食中毒と断定し、この夕食を調理した団体客用のちゅう房を28日から営業禁止処分としました。
ウエルシュ菌は、食肉から検出されることが多く、加熱調理したスープやカレーなどからも検出されることがあるため、県は、調理した食品は早めに食べたり、すぐに冷蔵保存したりするよう呼びかけています。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20211028/2000053080.html