「新之助」1等米90%割れの見通し 生産者の経営に影響も

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20211109/1030018889.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

新潟県のブランド米、「新之助」のことしの「1等米」の比率が、本格的に販売されてから初めて
90%を下回る見通しであることが分かりました。
ブランド米として販売できるのは1等米に限っているため、生産者の経営に影響が及んでいます。

「新之助」は、新潟県が開発し、4年前から本格的に販売を始めたブランド米で、
形や色など見た目をもとにした等級のうち、最上位の「1等米」のみをブランドで販売しています。
新之助の1等米の比率は、去年まで90%以上を維持してきましたが、
ことしは初めて90%を下回り、80%台後半になる見込みであることが県への取材で分かりました。

その理由として県は、収穫前の9月下旬に気温が高く、乾燥し、コメの中身に亀裂が入る
「胴割れ」という現象が一部で起きたことが大きいとみています。
等級の判断は味に大きな影響はないとされていますが、県農産園芸課は
「胴割れは食感が失われるとして販売業者から敬遠される傾向にあり、
新之助のブランドを損なうおそれがある」として今後もブランドでの販売は
1等米に限る方針を示しています。
2等米以下の新之助は、酒や菓子の原料などになり、価格が大幅に下落します。

新之助の1等米が例年より2割以上減ったという上越市の大規模農家は
「経営へのダメージが大きい」と話していました。
新型コロナウイルスなどによる需要の減少でコメの価格が下がっている中、
生産者の経営にさらなる影響が及んでいます。

11/09 17:45