米中オンライン首脳会談始まる 関係改善糸口つかめるのか焦点
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211116/k10013349231000.html

2021年11月16日 10時54分

アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席の、オンラインによる初めての首脳会談が始まりました。対立が深まっている米中のトップ会談を通じて関係改善の糸口がつかめるのかが焦点です。

アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席のオンラインによる初めての首脳会談は、日本時間の16日午前10時前から始まりました。

会談の冒頭、バイデン大統領は「アメリカと中国の指導者には両国の競争が意図しようがしまいが衝突につながらないようにする責任がある。両国関係は世界全体に大きな影響を与える。われわれの優先事項や狙いについて、誠実に、かつ直接、意思疎通を図ることが重要だ」と述べました。

一方、習主席は「中国とアメリカは互いに尊重して平和的に共存し、協力してウィンウィンの関係を築き、それぞれの国内問題に適切に対処するとともに、国際的な責任も負うべきだ」と述べました。

米中両国は、安全保障や経済分野に加え、人権をめぐる問題などでも対立を深めていて、会談では、双方の立場に隔たりがある分野の議論に加え、気候変動対策などでは協力を模索するものと見られています。

中国との関係についてバイデン大統領はこれまで「新たな冷戦は望まない」という考えを示すとともに「衝突ではなく競争を望む」と強調してきました。

これに対して習主席も「協力が唯一の正しい選択だ」として、協力を呼びかけていて、トップどうしの会談を通じて関係改善の糸口がつかめるのかが焦点です。