ファッション誌「Elle」、毛皮を排除へ 記事や広告から
https://www.bbc.com/japanese/59515150

6時間前

仏ファッション雑誌「Elle」は2日、同誌の記事および広告コンテンツにおいて、動物の毛皮のプロモーションを停止する方針を明らかにした。動物愛護意識が高まる中、大手ファッション誌がこうした対応を取るのは初めて。

Elleの幹部は、動物の福祉を支持するとともに、人々の好みの変化を反映したものだと説明した。

同誌は世界45の国と地域で刊行されている。全45エディションが、動物愛護団体ヒューメイン・ソサエティーと業界改革団体クリエイティブズ4チェンジと共同で作成した取り決めに署名した。

すでに13のエディションはこの取り決めを実行している。2022年初頭にはさらに20のエディションが、2023年には残りすべてが毛皮のプロモーションを取りやめるという。

毛皮業界支持者は、環境に害をおよぼすプラスチック製の人工毛皮の使用に反対している。

フェイクファーのコートは、生分解に何百年もかかるポリエステルで作られている場合が多い。

Elleのインターナショナルディレクター、バレリア・ベソロ・ロピズ氏は、英オックスフォードシャーでの会議で、「毛皮は時代遅れで、もはやファッショナブルではないように見える。特に、ファッション・高級品業界の一番のターゲットであるジェネレーションZ(Z世代、2000年代生まれ)にとっては」と述べた。

「Z世代は、ファッションが責任のある、(環境に配慮した)エシカルで革新的なものであることを望んでいる。それが今起きていることだ」

1945年にフランスで創刊されたElleは、世界最大級のファッション・ライフスタイル誌に成長した。

動物愛護団体の反応

動物愛護団体PETAなどが今回の決定を歓迎している。

PETAイギリスのディレクター、エリサ・アレン氏は「毛皮の販売促進は、過ぎ去りし日の古いファッション雑誌にしか似合わない」と述べた。

アレン氏はイギリス版Vogue(ヴォーグ)、InStyle USA、イギリス版コスモポリタン、北欧版Vogueが毛皮の促進を記事から排除すると約束したことを歓迎。いずれは広告に関する方針にも波及するだろうとした。

いくつかの高級服メーカーや小売業者は、ロビー団体や消費者からの圧力を理由に毛皮や皮の使用を中止している。

(略)

※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。