2021/12/10 21:16神戸新聞NEXT

 神戸市は10日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場(神戸市役所内)で、濃度の高い米ファイザー製のワクチンを市民2人に打つミスがあったと発表した。市は2人に謝罪し、念のため健康状態の確認を続けているという。

 市によると、ミスが起きたのは8日午後8時半ごろ。薬剤師がワクチン原液の小瓶に希釈のため生理食塩水を注入した際、食塩水が漏れて十分に薄まらなかった。しかし、医療スタッフが気付かずに高濃度ワクチンが入った注射器を接種室に運び、うち2本を使用してしまったという。

 ファイザー製ワクチンは一つの小瓶で6回分ができるところ、十分希釈できなかった瓶からは4回分しか取れなかったが、そのまま接種室に運ばれたという。市は「注射器が6本そろったのを確認するなど、スタッフ間の意思疎通を十分に行うよう徹底したい」としている。(井沢泰斗)

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202112/0014906350.shtml