https://news.yahoo.co.jp/articles/24f0661a532000514c1d5e50564ad620146863c7
 行政院(内閣)農業委員会は15日、南部・台南市内で記者会見を開き、台湾産の冷凍アテモヤ(パイナップル釈迦)約30トン余りが日本に向けて出荷されると明かした。
アテモヤが日本に出荷されるのは、中国が今年9月、台湾産のアテモヤやバンレイシ(釈迦頭)の輸入を停止して以降初めて。
16日にも第1陣となる約1トンが空輸される。台湾の食品販売サイト「自然屋」と日本の電子商取引(EC)業者が協力して実現した。

アテモヤは毎年12月から翌年3月までが収穫期とされる。実が大きく、果肉は弾力性があり、甘酸っぱいのが特徴。
中国の禁輸措置以降、同委では日本や香港、シンガポール、マレーシア、米国、カナダ、中東地域など、海外市場の開拓を進めている。
今期のアテモヤの販売目標は、冷凍商品2000トンを含めた輸出が計5000トン、国内向けが5000トン、加工品が3000トンで、商品価格の安定と生産者の収益確保を目指す。

今回日本に輸出されるアテモヤは台東区農業改良場が開発した冷凍技術を使い、追熟後にマイナス40度で急速冷凍し、真空状態で包装される。
販売期間を少なくとも6カ月延長することができるという。

食べるときは常温の場所に30分置いておくか、電子レンジを使って40秒解凍させると、アイスクリームのような食感が楽しめるとしている。