カナダメディア『トゥデイ・ヴィレ』も、考えられる要因のひとつとして、日本の流行株におけるタンパク質の変異を挙げている。
同じく井ノ上教授の見解を取り上げ、ウイルスのエラー修復を担うタンパク質である「nsp14」に変異が生じていると解説する。
このほかの要因として同誌は、欧米人やアフリカ人に比べ、アジア人はAPOBEC3Aと呼ばれる酵素を多く持つとも紹介している。
この酵素は、新型コロナウイルスを含むRNAウイルスから人体を防御する機能を担う。

 ブルームバーグは「ほぼ全員の、しかも自発的な、マスクの着用」が貢献したのではないかとみる。
 香港大学のカレン・グレピン教授(公衆衛生学)はフォーチュン誌に対し、アジアの国々がヨーロッパや北米よりも経済活動の再開に慎重であることが効果を生んでいる可能性もあると指摘する。