ハンタウイルスに感染したネズミ(げっ歯類)に触ったり咬まれた場合に、あるいはそれらの排泄物や唾液が混ざった塵(ちり)やほこりを吸い込むことで、ハンタウイルスに感染します。
 ヒトからヒトへ直接感染することはないと考えられていましたが、ごく限定的な状況で、ヒト−ヒト感染したと考えざるを得ない例も報告されています。

症状
 感染から1-5週間の潜伏期間(一般的には2週間)を経て、風邪のような症状で発症します。症状は急速に進行し、重い肺炎(両側間質性浸潤影が出現)から呼吸困難になります。
 頭痛、めまい、悪寒、吐き気、嘔吐、下痢、上腹部痛なども現れます。

 致死率は40-50%で、重症度の高い疾患です。