軍事的な緊張が続くウクライナ情勢をめぐって、欧米とロシアの一連の協議が行われるのを前に、
アメリカとドイツの外相が会談し、ロシアが軍事的な攻勢に出れば経済制裁で応じると警告しました。

ウクライナ情勢をめぐって欧米とロシアは来週、一連の協議を行う予定で、欧米はロシアに対し、
ウクライナとの国境周辺に展開させている部隊の撤退を求めている一方、ロシアはNATO=北大西洋条約機構がこれ以上拡大しないよう保証を求めています。

一連の協議を前に、アメリカのブリンケン国務長官とドイツのベアボック外相は5日、ワシントンで会談しそろって記者会見しました。

この中でブリンケン長官は「もしロシアが事態の悪化を選ぶなら、速やかに対応する。ウクライナへ侵攻すれば、重大な結果に直面するだろう」と述べ、
ロシアが軍事的な攻勢に出れば経済制裁で応じると警告しました。

そのうえで、ロシア産の天然ガスをドイツに送る新たなパイプライン「ノルドストリーム2」について
「ガスを送ることは難しくなるだろう」と強調し、ロシアにとって打撃になる可能性があるとの認識を示しました。

一方、ベアボック外相も「ロシアの行動は明確な代償を伴う」と述べ、アメリカとの連携を重視する姿勢を示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220106/k10013417191000.html