郡和子仙台市長は1日の2022年度初めの記者会見で、本年度を「杜の都仙台が大きく動きだす極めて重要な時期」との認識を示した。23年度に予定される次世代型放射光施設の稼働、青葉区追廻地区などを主会場に開く全国都市緑化フェアを念頭に、準備を着実に進める考えを強調した。

 日本で23年に開催される先進7カ国首脳会議(G7サミット)の関係閣僚会合には、仙台誘致への意気込みを改めて示した。青葉山エリア(青葉区)に整備予定の音楽ホールについては、「本年度から基本構想の策定に着手していきたい」と語った。

 新型コロナウイルスの感染者数が増加に転じつつある中、県が感染対策を徹底した「認証店」での会食を職員に呼び掛けていることには、「(村井嘉浩)知事は一歩先を見て対応を図るということだと思う。感染状況は安心できるレベルではないので、私はじっとしていたい」と慎重な見解を示した。

 泉区の小学校で学級担任の教諭による「不適切な指導」が行われていた問題では、「報告を受けたのは3月31日。市教委はもっと早く報告すべきだった」と不満を示した。

 青葉区の別の小学校で昨年12月に男児が暴行を受けて不登校になった問題も踏まえ、「このような事案が続くことは非常に遺憾。教職員とはいかにあるべきかという点から徹底していかないといけない」と話した。

河北新報 2022年4月2日 6:00
https://kahoku.news/articles/20220401khn000051.html