流行怖いインフルエンザ-99年本県で31人が死亡-
更新日:2000年7月27日
平成13年2月10日紙上掲載
厳しい寒さが続いていますが,梅の頼りもちらほら聞かれるような季節になってきました。
この季節の例年一,二月は,インフルエンザが猛威を振るう時期ですが,今年は今のところ比較的穏やかなようです。
このインフルエンザは,38度を超える発熱,頭痛,関節痛,筋肉痛などの全身症状が突発的に現れることや,流行すると多くの死者が出ることなどが普通の風邪と異なる大きな特徴といわれています。
過去にさかのぼってみますと,1918年から19年(大正7年から8年)にかけて,世界中で「スペイン風邪」といわれるインフルエンザが大流行し,実に2,000万人から4,000万人もの死者が出たと推測されています。
日本でも約40万人もの方が亡くなっています。
ちなみに当時の日本の人口は約5,600万人でしたから,インフルエンザは直接死にかかわる恐ろしい病気であったわけです。
その後,世界ではおおよそ10年おきに流行を繰り返してましたが,ワクチンの開発をはじめとする医療技術の進歩などにより,インフルエンザによる死者は大幅に減少しています。
最近では,99年に流行し,ワクチン接種を受けようとしても病院にワクチンがないという状況や学級閉鎖が相次いだことなどが報道され話題となった年ですが,この年に日本でなくなった方は,1,382人でした。
このとき,本県では31人の方が亡くなっていますが,このうち高齢者がじつに九割を占めておりました。
インフルエンザの予防にはワクチン接種がもちろん効果的ではありますが,日常生活では,十分な睡眠とバランスの良い食事を採ることに心掛けるほか,外出時にはマスク,帰宅時にはうがい・手洗いの励行をお勧めいたします。
https://www.pref.ibaraki.jp/kikaku/tokei/fukyu/tokei/furusato/omoshiro/110.html