※2022/04/18 11:57

 ロシアの侵攻を受けているウクライナのドミトロ・クレバ外相は17日、米CBSニュースのインタビューで、露軍に包囲された南東部マリウポリについて、「軍事的にも悲惨だ。都市はもはや存在していない」と窮状を訴えた。ウクライナ軍は製鉄所を拠点に抵抗を続けており、情勢は重大局面を迎えている。

クレバ氏は、プーチン露政権が5月9日の旧ソ連による対独戦勝記念日に、ウクライナ侵攻での「勝利」宣言を目指しているとの見方に関し、「露軍は東部での戦闘を激化させ、どんなことをしてでも、マリウポリを制圧しようとするだろう」と懸念を語った。

 ウクライナ側が拠点とするアゾフスタリ製鉄所は、アゾフ海に面する市南部のコンビナートの一角にある。旧ソ連時代に建設され、爆撃に備えた地下施設があるといい、ウクライナ軍と武装組織「アゾフ大隊」が拠点としている。露国防省は16日、敷地内で兵士約2500人を包囲したと発表した。ウクライナ側は露側の投降要求を拒否した。

 クレバ氏は露側との停戦協議について、実務レベルでの話し合いは続いているが、「高官級の協議は行われていない」と明かした。露側が宣言通りマリウポリのウクライナ軍部隊を全滅させれば、交渉を打ち切るとの考えを強調し、「マリウポリがレッドライン(越えてはならない一線)になるかもしれない」と話した。

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読売新聞オンライン: マウリポリは「軍事的にも悲惨」「都市はもはや存在していない」…ウクライナ外相が窮状訴え.
https://www.yomiuri.co.jp/world/20220418-OYT1T50100/