ロシア兵の妻、ウクライナ女性をレイプする許可を夫に与えたか… 被害の報告が相次ぐ中、当局が通話を傍受
4/18(月) 20:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/82ed174034bc118771a7fdf2e437c885355ba860

ウクライナ保安庁は、あるロシア兵とその妻の電話でのやりとりを傍受した。

通話の中で、女性は夫にウクライナ人女性をレイプする許可を与えたとRFE/RLは報じた。

ウクライナでは、ロシア兵から性的暴行を受けたとする女性たちの申し立てが相次いでいる。

ラジオ・フリー・ヨーロッパおよびラジオ・リバティー(RFE/RL)によると、ウクライナ保安庁が傍受したロシア兵とその妻の電話でのやりとりの中で、女性は夫にウクライナ人女性をレイプする許可を与えていたという。

この20代の夫婦の通話はウクライナ保安庁が4月に入って南部ヘルソンで傍受したものだと、RFE/RLは報じている。

ウクライナ保安庁が公表し、RFE/RLが分析したこの夫婦の通話の中で、女性は夫に戦争犯罪を犯す許可を与えていたという。

「現地へ行ってウクライナ人女性をレイプしても、わたしには何も言わないで。分かった?」と女性は夫に伝えた。

そして、ウクライナ人女性をレイプするさらに明示的な許可を求める夫に、1人の子の母でもあるこの女性は笑いながら「ええ、許すわ。避妊具だけは使って!」と応じたという。

RFE/RLはウクライナ保安庁から提供された電話番号とソーシャルメディアのアカウントをリンクさせることで、この夫婦を特定した。RFE/RLによると、ロシア兵はこの通話は自分のものではないと否定しているものの、音声記録の声は男性とその妻の声と一致したとRFE/RLは伝えている。

このロシア兵がこれまでに性的暴行で告発されたことはなく、夫婦に対する告訴の手続きも取られていないとRFE/RLは報じている。

RFE/RLの記者が妻である女性に接触すると、夫は負傷し、クリミア半島セバストポリの病院にいたと女性は話した。ただ、その他の質問には一切答えようとしなかったと、RFE/RLは伝えた。

併合されたクリミア半島に2018年に引っ越してきたこの夫婦は、通話中にふざけていた可能性もあるとRFE/RLは指摘している。ただ、ウクライナではロシア兵に性的暴行を受けたとする女性たちの怒りの申し立てが相次いでいる。

BBC Newsによると、ウクライナの人権オンブズマンは首都キーウ(キエフ)近郊のブチャでは、ロシア軍が占領した住宅の地下で14歳から24歳の女性たち約25人に対して、組織的なレイプを行っていたと報告しているという。

国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチによると、北東部ハルキウ(ハリコフ)地域のある村に住む31歳の女性は、家族で避難していた学校に侵入してきたロシア兵に、銃を突き付けられた状態で複数回レイプされたと話している。

また、33歳のある女性はロシア兵に夫を殺された後に自分は性的暴行を受けたとThe Timesに語っている。

ウクライナ最高会議(議会)のキラ・ルディク(Kira Rudyk)議員は、ロシア軍に占領された地域ではレイプが「組織的に行われている」とCBS Newsに語った。

[原文:Ukraine intercepted a phone call of a Russian soldier's wife granting him permission to rape Ukrainian women: 'Just wear protection.']

(翻訳、編集:山口佳美)