末松信介文部科学相は12日の参院文教科学委員会で、高温多湿になる夏を前にした児童生徒のマスク着用について
「熱中症は即、命にかかわる」と述べ、屋内外にかかわらず体育の授業ではマスクを外すべきだとの認識を示した。

 文科省は新型コロナ対応の学校向け衛生管理マニュアルで、マスクを「十分距離が取れないときは着用すべきだ」とする一方、
「気温・湿度が高い日は外す」「体育では必要ない」と示している。
しかし、この日の参院文科委で質問した伊藤孝恵氏(国民民主)によると、
現場では校長の判断で体育でも着用し、プールでも専用マスクを求められる事例があるという。

 この点について認識を問われた末松文科相は、「これから夏季を迎え、マスクを着用することで熱中症のリスクが高まる」と指摘。
プールを含め、体育では屋内外のいずれもマスクは不要と答弁した。
文科省は先月28日に熱中症予防を促す通知を出し、改めて体育や運動部活動でマスクは必要ない、と呼びかけている。(桑原紀彦)

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