☆イソップ寓話:すっぱいぶどう

むかしむかしあるところに何日も食べていないキツネがいました。
キツネが歩き続けていると、ぶどう畑が見えてきました。
ぶどう畑にはたわわに実ったぶどうが豊かで、腹ぺこだったキツネは背伸びしたり、飛び上がったりして取ろうとしました。
しかし、ぶどうの実はたかいところにあり、キツネには到底届きません。
ぶどうを取ることに疲れてしまったキツネは怒りと悔しさで、「どうせこのぶどうは、絶対すっぱくてまずいに違いない。誰が食べてやるものか。」と捨て台詞を残して去りました。

☆このお話から学べること

この物語は、キツネが自分でが取れなかったぶどうをを酸っぱくて美味しくないものに決まっていると自己正当化した物語です。
自分の能力の低さを正当化したり擁護するために、価値がないものだと決めつけ主張する「負け惜しみ」をすることを表現しています。
すっぱいぶどうは、自己の能力の低さを正当化や擁護するために価値の無いものだと主張する負け惜しみの意味で使われています。