佐賀県教育委員会は20日、18歳未満の少女にわいせつな行為をしたとして、県内の公立中の20代男性教諭を同日付で懲戒免職にしたと発表した。
また、生徒に体罰をしたとして、県西部の県立高の男性実習教諭(48)を同日付で戒告の懲戒処分とした。

 県教委によると、20代男性教諭は4月、県内の公園駐車場に止めた自家用車の車内で、少女の体を触るなどした。
少女の学校での様子が普段と異なり、職員が声を掛けたところ、少女が相談して事案が発覚した。
詳細に関しては「被害者保護のため、個人の特定につながることは言えない」と説明している。
男性教諭は「性的欲求を抑えられなかった。被害者らに謝罪したい」などと話したという。

 また、実習教諭は4月22日、男子生徒4人に指導をしようとした際に、木製の丸いすの座面で頭を1発ずつ殴った。
保護者らからの学校への連絡で発覚した。生徒4人のうち1人は医療機関を受診し、頭部打撲と診断された。

 管理監督が不十分だったとし、公立中の校長は所轄の市町教育委員会が文書訓告、県立高の校長は県教委が口頭訓告とした。

 県教委の落合裕二教育長は「不祥事が相次いで発生したことは誠に遺憾。被害者の方と県民の皆さまに心よりおわび申し上げる」とのコメントを出した。(円田浩二)
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