オースティン米国防長官は23日、バイデン大統領が台湾有事の際には米軍が介入する意向を示したことに関し、台湾政策に変更はないと強調した。米国内でも「米中戦争」に発展する可能性に波紋が広がる中、台湾有事の際の対処について明確にしない「あいまい戦略」は変えていないとの認識を示した。

台湾を自国の一部と主張する中国は、バイデン氏の発言に強く反発。米メディアも、米軍最高司令官を兼ねるバイデン氏の発言を大きく取り上げている。

日米首脳会談後の記者会見で、ロシアが侵攻するウクライナへの軍事介入についてバイデン氏が否定していることに触れながら、台湾有事の際には軍事的に守る意向があるかと記者が質問。バイデン氏は「イエス」と明言した。

ただバイデン氏は台湾政策に変更はなく「一つの中国」政策は維持すると繰り返した。オースティン氏は記者会見で「われわれの政策に変更はない」と指摘した。(共同)

産経新聞 2022/5/24 10:12
https://www.sankei.com/article/20220524-LW562UYSPNKDNF4GSGXNV3GQPI/