学ぶ・知る 2022.07.23

 便育や排せつの相談などを行っている「うんこ文化センター おまかせうんチッチ」(小松市小馬出町)が7月、排便の観察記録をする「うんちの日記」を小松市内の全小学生に配布した。

 センター代表で地域福祉のNPOを運営する榊原千秋さんは、保健師として快適な排せつを目指す「コンチネンスケア」に長年携わってきた。
榊原さんによると、「現代は食生活や慌ただしい生活習慣などで、小学生や未就学児でも便秘の子が多い。中には幼少期から下剤に頼る生活を続け、止めるタイミングがわからず一生下剤を飲み続けるケースもある」という。
小さい頃から自分のうんちに興味を持ってもらい、気持ちのよい排便につなげられればと、夏休みを利用して観便(自分の便を見ること)の習慣づけを促すことにした。
 スタッフの発案で、毎日楽しくつけられるようイラストを多用。量はイチゴやミカン、バナナといった果物の大きさに例えることで分かりやすくした。同時に排便時間もチェックすることで、生活習慣の見直しに役立てることができるようにした。
 裏には、いいうんちを作るためによいとされる食べ物や、トイレの座り方などを記載。「うんちの保健室」として、排便の悩み相談にも応じる。
 榊原さんは「小さい頃から自分の便を見る習慣をつけることで、トラブルに早めに対処できる。このうんち日記を通して、家族の間で自然にうんちの話ができるようになってほしい」と期待を寄せる。
今後は日付を自分で書き入れるタイプの日記も作り、夏休みが終わった後も継続できるようにしていく。

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