※2022年8月28日(日) 埼玉新聞

所沢市の柳瀬川で溺れていた12歳の男子小学生救助に貢献したとして、所沢署は24日、いずれも所沢市の若松秀典さん(43)、吉田和弘さん(44)と、朝霞市の竹内寿博さん(53)に感謝状をそれぞれ贈呈した。3人は近所付き合いや野球観戦を通じて親交を深めてきた知人で、連携して男児の命を救った。

 同署によると、7月24日午後3時50分ごろ、同市上安松の柳瀬川で遊んでいた男児5人のうち、1人が消波ブロックの深みで溺れた。付近で一緒に遊んでいた別の小学3年生男児が溺れ、4人で救助した直後のことだったという。「向かいに住むおじいさんから『子どもが溺れているから行ってくれ』と言われて気が付いた」と若松さんは男児を発見した状況を説明。当時若松さんは仕事帰りで、隣人の吉田さん宅駐車場で吉田さんと竹内さんと談笑中だった。吉田さんと竹内さんは今年5月に偶然居酒屋で会った仲。「埼玉西武ライオンズ」という共通の趣味から、その日一緒に野球観戦に行くことになっていたという。若松さんが家の目と鼻の先を流れる川に走ると「子どもたちが溺れる男児の左手と左足をつかんでいた。男児の右半身は水中に沈み、子どもたちが『助けてください』と叫んでいた」。

若松さんがいる場所から男児が溺れている川までの高さは約3メートル。切り立った地形で、川辺に下りられる階段などはなかった。「行くしかない。行かなきゃ死んでしまう」と感じ、若松さんは川に飛び降りた。その間に吉田さんは救急車を呼ぶよう息子に声をかけ、続けて竹内さんとともに川に飛び降りた。3人で男児を岸辺まで引っ張り上げると、男児は血を流し、意識がなかったという。

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