山形県米沢市の畑で、きのうときょうの2日間で、トウモロコシおよそ1000本が食い荒らされる被害がありました。クマによる食害だと見られています。

きのう午前6時20分ごろ、山形県米沢市万世町桑山で「畑を囲っていたネットが倒れている」などと、畑を借りている60代の男性から警察に通報がありました。警察によりますと、栽培していたトウモロコシおよそ500本が食い荒らされていたということです。
また、男性によりますと、けさ新たに、トウモロコシおよそ500本の被害が確認され、きのうときょうの2日間で、あわせて1000本、金額にしておよそ25万円の被害が出ているということです。
倒されたネットはハクビシンなど小動物用のもので、近くにおよそ25センチの大きな足跡が残っていたことから、クマの成獣による食害だとみられています。
また、おとといには、トウモロコシ畑のすぐ近くにある男性のスイカ畑でも、クマとみられる食害が発生しています。幸い、けが人はいませんでしたが、警察などで注意を呼び掛けています。

山形県によりますと、2012年からの10年間に、県内ではクマによる人的被害が24件発生しています。このうち、9月から11月が、7割にあたる17件です。秋は、クマが冬眠に向けて活発に動き回る時期で、人と出会う機会も多くなります。また今年はクマの目撃情報も多くなっているため、県では、山や田畑に行く際はラジオや鈴を身に着けたり、エサとなる取り残しの果物などを無くしたりと、十分注意するよう呼びかけています。

テレビユー山形
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