徳島市で8月に開催された阿波おどりに出演した踊り手ら819人の新型コロナウイルス感染が確認されたことについて、内藤佐和子市長は28日、「阿波おどりを要因とするのは違う」との認識を示した。

 市などでつくる実行委員会は各連へのアンケートを実施。前夜祭が行われた8月11日から経過観察期間の同25日までに、回答を寄せた連で出演したおよそ4人に1人がコロナに感染したとの調査結果を公表した。

 内藤市長は28日の定例記者会見で、「お盆期間を過ぎたあたりから感染者数が増加しているのは、全国的な推移と同じ傾向だ」と指摘。感染経路について、「踊っていた時なのか家族から感染したのか、帰省した人からか、全てが阿波おどりかどうかは確認しようがない」と述べた。

 また、多くの連が感染対策を徹底したと回答した一方、控室の利用を避けたり、食事でマスクを外している間は会話を極力控えたりするといった対策ができていないとの回答が一定数あった点については、「控室が『密』であるなど踊り手から聞いた改善点を来年に生かしたい」と話した。

読売新聞 2022/09/29 06:44
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220929-OYT1T50011/