https://news.yahoo.co.jp/articles/ba19e205078abcc2d526532c8b62111500314f31
 医薬品への使用が認められていない大麻の成分を主とする薬の治験を、英製薬企業の日本法人「GWファーマ」が今月末にも始める。
既存の薬が効きにくい難治性てんかんの患者が対象で、治験終了後に製造販売の承認を得られれば、大麻から製造した国内初の治療薬となる。
薬の対象となる患者は国内に計約1万~2万人いるとされる。

大麻取締法は大麻の所持や医薬品への使用を禁じている。
厚生労働省は承認された場合に迅速に使えるよう、同法を改正し、医薬品への使用を認める方針だ。

今回の薬は2018年に米国、19年に欧州で承認を受け「エピディオレックス」の商品名で販売されている。
国内でも難治性てんかん患者の家族などから使用を求める声があがり、厚労省は19年3月、この薬について「治験での使用は可能」とする見解を示していた。

治験は、難治性てんかんの中でも「ドラベ症候群」など三つの難病患者で、1~65歳が対象だ。
4か月間にわたって、約20の医療機関で計84人に飲み薬を毎日服用してもらい、てんかん発作の頻度や副作用の有無を確かめる。
安全性はさらに1年間服用して検証する。

海外では、服用することで発作を4割近く減らせたとする研究報告がある。


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