(CNN) 米国防総省のコリン・カール次官(政策担当)は8日、ロシアがウクライナとの戦争で主力戦車の半数を失い、精密誘導兵器の半数超を使い果たした可能性が高いとの見解を示した。クレムリン(ロシア大統領府)にとってこの戦争は「大きな戦略的失敗」になったとも指摘した。

カール氏はジョージワシントン大学のメディアと国防に関するプロジェクトの一環で記者団の取材に答え、「プーチン氏は失敗した」と発言。ロシアは開戦時よりも弱体化した状態で戦争を終えることになるとの見通しを示した。

またロシアは2月の開戦以来、「数万人の死傷者」を出したとの見解を示し、これは旧ソ連がアフガニスタンで被った損失に比べ桁違いに多いと指摘した。

さらに「プーチン氏は独立し主権を有する民主国家としてのウクライナを抹消しようとして今回の戦争を始めた。彼は失敗しており、それは今後も変わらない。主権を有する独立した民主的なウクライナは存続する」とした。

カール氏によると、米国では引き続きウクライナへの超党派の大きな支援が存在するが、支援のあり方やウクライナ軍のニーズは今後変化する可能性があるという。

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