2022年11月11日
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-11/RL616BDWX2PU01
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イエレン米財務長官は就任後初となるインド訪問で、同志国が連携し中国の役割を後退させるという新たな形のグローバル貿易・投資構想を訴えた。

  イエレン氏は11日、ニューデリーにあるマイクロソフトの施設で「世界各国はあまりにも長い間、重要な原料をリスクの高い国や単独の供給源に頼り過ぎていた」とした上で「インドのような信頼できる貿易相手と経済面の統合を積極的に深めていく」と述べた。

  また、米国の同盟国に限定してサプライチェーンを構築する「フレンド・ショアリング」の進展は既に裏付けられており、西側諸国の企業はサプライチェーンを分散化し中国以外に投資していると指摘。米ファーストソーラーがインド南部に工場を建設する計画や、アップルがスマートフォン「iPhone」の一部生産を中国からインドに移管する計画に言及した。

  フレンド・ショアリングはインド政府にとっても二重の魅力がある。国内への新たな投資機会に加え、地政学および経済面のライバルである中国から事業を奪う機会にもなる。中国は、長年インドと敵対関係にあるパキスタンの主な支援国。