自民党政調会長で衆院議員の萩生田光一氏が代表を務める政党支部が、2021年分の政治資金収支報告書に、既に死亡していた男性社長の名前を献金元の企業の「代表者」として記載していたことが判明した。萩生田氏側は誤記載を認め「事務的なミスで、速やかに訂正する」としている。

 誤りがあったのは、婦人服の製造・販売などを行う東京都渋谷区のアパレル会社からの献金に関する記載。報告書によると、萩生田氏が代表の「自民党東京都第24選挙区支部」は19年3月~21年12月、この会社から毎月20万円、総額680万円を受け取っていた。

 登記簿などによると、男性社長は21年6月に死亡。同月以降は別の女性が代表を務めている。しかし報告書では7~12月分の献金について、会社の代表者を記す欄に、死亡した男性社長の名前を記載し続けていた。

 萩生田氏の事務所は取材に対し、文書で「会社の代表者が亡くなり、交代されたことを事務所内で共有できていなかった。事務的なミスだ」と説明。「速やかに報告書を訂正する」としている。【黒川晋史】

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